設計実績
商店街と暮らす家
箱の中のソトとウチ
商店街と暮らす
北側が歴史ある商店街に面する、間口8m、奥行20mの南北に細長い敷地、商業地域の準防火地域であり、敷地の東西南面には商店及住宅が建て並んでいます。
人情の残る街の人たちとの交流、市や祭りへの参加を楽しみに、建て主はこの場所へ移り住む決断をされました。
当然ながら街のにぎわいを感じ取れる住まい、しかしながら、プライバシーが保て、かつ採光、通風、季節を感じとれる住まいをとのご要望でした。
ヨコ路地とタテ路地
一番大切にしたのは、建て主の生活を重視しながらも、街の空気をどう建物に入りこませるかでした。
袖壁(防火壁)を設けることで、1階の間口に開放性をもたせ、通りから敷地の奥庭までつながる路地沿いに駐車場、玄関、茶室を配しました。
その路地の上にタテ路地を設け、2階、屋上とのつながりももたせました。
2階は、このタテ路地を中心に、階段ホール、居間、脱衣・洗面を配し、しかも居間からは商店街のにぎわいも感じとれます。
又、2階には奥庭に面した、プライバシーに配慮した、広いバルコニーがあり、寝室、脱衣・洗面とつなげています。
タテ路地に面した階段ホールを上ると離れ的なペントハウス空間と甍の波を遠望できる屋上庭へとつながり、街並みを別の角度から楽しめます。